工事へのサポートを要請 巨額プロジェクトの起工式でベトナムのズン首相

 

「建設工事は今日、正式にスタートしたばかりです。今後、課題や困難もたくさんあることでしょう。今回の工事を、計画通り40カ月で、安全かつ効果的に実現させ、期限内の早期に完成させるためには、この精油施設建設プロジェクトに関わる全ての投資家の皆さん、関連する中央省庁、さらに他のパートナーの皆さんの協力が必要です。わたしは(首相の資格として)皆さんのサポートを要請致します」

このほど、行われたベトナムのタインホア省ギソン経済区の石油精製施設の起工式で、グエン・タン・ズン首相はこのようにあいさつし、総投資額90億ドル(約8800億円)にのぼるベトナムでは最大の海外投資プロジェクトへの協力を呼びかけた。

精製施設は、2017年の稼働を目指す(工事の完成は2016年末)。日本の出光興産、三井化学、クウェートの「クウェート国際石油」とベトナムの「ペトロベトナムグループ」がそれぞれ出資する合弁会社が運営する。

完成後、同施設の精製能力は一日20万バレルに上る。ガソリンのほか、ディーゼルオイル(軽油)、灯油、LPG、ポリプロピレンなどを精製する。