日本人観光客急増 年末にかけてピークに

ベトナムを訪れる日本人と韓国人の観光客が急増している。日本と韓国は、ベトナムの観光業界にとって急成長中の注目市場で、今後、さらなる伸びが期待されている。

今年1-9月の統計によると、韓国からベトナムを訪れた旅行者数は、前年同期比10.4%増の61万8524人、日本からの旅行者数は同8.1%増の48万6431人だった。

日本に関して言うと、ベトナムは日本人旅行者の好みにあった観光資源に恵まれていることや、文化的な類似性、政治が安定していること、15日までのノービザで渡航できることなどから、旅行先として人気が急上昇しているようだ。

元外務大臣政務官、浜田和幸参院議員は「近年の二国間の外交的連携や観光事業の協力もまた、数多くの東南アジア諸国の中から、ベトナムをチョイスする要因の一つとなっているようだ」と話す。

アジア・ジャパンセンター観光部門担当のダナンジャ・アキソマ氏は「日本の主要都市からホーチミンやハノイ、ダナンへの直行便が増えれば、観光客はさらに増加するだろう」と話す。

また、日本旅行業協会(JATA)の 山口正・海外旅行推進部担当副部長は「この秋から、ベトナム中部の美しい景観や、さまざまなサービスをPRするCMを、日本のテレビで流す回数を増やしていく」と話す。

韓国の聯合ニュースもまた、各地の旅行代理店の統計などから、今年の年末にかけて韓国人観光客が急増すると予想している。

韓国のホアン・トゥアン・アイン文化体育観光相によると、ベトナムと韓国の文化的、経済的交流、韓国事業における協力はここ数年で一気に進んだ。

旅行代理店によると、行楽のピークを迎えるこれから年末にかけて、日本や韓国をはじめ海外からの観光客は急増するとみられる。聯合ニュースは、ベトナム旅行を扱う代理店は、サービスの質を落とさないよう、しっかりと準備をすべきだ、と注意を促している。