テト(旧正月)の中部地方は伝統芸能やイベントが盛りだくさん

ベトナムの文化的アイデンティティーを最も具現化する祝祭、テト(旧正月)。特にベトナム中部ではこの時期、伝統芸能や武術など、さまざまな分野の行事が企画されており、お祭りムードを盛り上げてくれる。

フエ市では2月11日、フエ遺跡保存センターと城砦にあるミエウ寺、ロンアン宮殿で、伝統的なテトの儀式が執り行われる。また、平安平和を祈念してカイニュー(Cây nêu)と呼ばれるカラフルな装飾を付けた大きなスモモの木を植樹する。

旧正月の元日となる2月19日には、フエ城砦内で伝統芸能やドラゴンダンスなどが披露される。翌日は、タイホア寺で武術パフォーマンスが、また、ゴーモン(午門)広場ではさまざまな芸術パフォーマンスが繰り広げられる。旧正月の1‐3日は、フエ遺跡保存センターの入場が無料となる。

ホイアンの旧市街では、2月18日(旧暦の12月30日)に花火が打ち上げられる。その他、書道展や芸術パフォーマンス、テトの植樹祭と、民謡を歌いながら行う伝統遊戯、バイチョイが予定されている。

ダナンでは、ハン川のほとりで植木祭を開催。18日の午後10時~真夜中まで、芸術パフォーマンス、花火なども行われる予定。バクダン通りでは、屋外での映画上映も企画されている。また、休暇期間中は、宮廷演劇、トゥオンの歌も披露されるなど、テト休暇に中部を訪れる観光客にとっては、ベトナムの多様な文化に触れる好機となりそうだ。