クアンニン省、観光局を設立 国際観光の中心地目指す

世界遺産に登録されたハロン湾を抱えるクアンニン省はこのほど、「クアンニン観光局」を設立した。クアンニン省をベトナムの国際観光の中心地とし、多様な観光商品の提供などで、他地域や海外の観光地に負けない競争力を育成していくのがねらいだという。

観光局の設立は、クアンニン省人民委員会のグエン・ドク・ロン委員長が発表。「クアンニン省の観光を集中的に開発することで、強固な社会や経済を確立する動力になる」と話した。

クアンニン省の観光開発には、世界遺産に登録されたハロン湾が大きな潜在力をもつ。また、省内にはハロン市、湾内に浮かぶ島々からなるヴァンドンや、モンカイなどの観光地もある。

 

10年前から、クアンニンの観光業界はどんどん発展し、観光部門の売り上げも毎年増えている。

2006年にクアンニン省を訪れた観光客の数は301万人で、そのうち海外からの観光客が約101万人だった。観光関連の売上高は12億6900万ドンだった。2014年にはこれが約750万に達し、このうち海外からの観光客は260万人だった。観光の総売上高は55億ドンだった。

このような数字は、毎年、観光関連部門の売上高が上昇していることを示しており、クアンニン省の成長と積極的な変化への期待が示されている。クアンニン省では今年、約1050万人の観光客誘致を目標としている。