ニャチャン沖のホンラオ島で「サル祭」 自然とサルに感謝

ベトナム南部カインホア省のリゾート、ニャチャン市沖のビンルオン郡ホンラオ島は、約1200頭のサルが生息し、通称「サル島」(ダオ・キ=đảo Khỉ)として知られる。この島で恒例の「サル祭」が行われ、地元住民や観光客ら計3000人が参加した。

写真㊤=プレゼントされた果物を楽しむサル島のサルたち
サル島へは、ニャチャンの沖約15キロほどにあり、港から船で15分ほどで到着する。野生のサルが数多く生息しており、多くは人間に慣れているため間近でサルたちを見ることができるとあって、家族連れなどに人気の観光地となっている。人間が飼い馴らして訓練したサルを使ったサーカスなども行われている。

祭りは毎年行われているもので、ロンフー旅行社などが企画。サルたちには、日ごろの感謝をこめて、バナナやドラゴンフルーツなど、山盛りの果物がプレゼントされた。

また、今年の祭りでは、観光客を歓迎する船が出たほか、路上でもさまざまなイベントがくり広げられた。島の豊かな自然を満喫してもらえるよう、セーリング体験や貝がら、サンゴを使ったギフト作りなどが行われた。また、環境保護を訴えるため、再利用された材料を使った衣装を披露するファッションショーや路上での踊りのパフォーマンスなどが、多くの観光客らの関心を集めた。


祭りに合わせてサル島に集まった観光客ら