マイ・アイン・ダオの花祭り 12月に初開催で観光客誘致へ

ベトナム南中部高原のラムドン省人民委員会はこのほど、今年12月、ダラット市で初となる「マイ・アイン・ダオの花祭り」の開催を許可した。同地方はスモモ属のこの木の花で名高いが、花の季節以外に祭りを企画することで年間を通じて観光客の誘致をねらう。

写真㊤=ダラット周辺で多く見られるマイ・アイン・ダオの花
祭りは、ホー・トェン・ラム地区の観光地管理委員会と同省観光貿易投資促進センターが運営するもので、人民委員会に開催許可を求めていた。ダラットはマイ・アイン・ダオが特に多く、名所とされていることから、祭りが開催されることになった。

マイ・アイン・ダオはスモモ属の木で、学名はPrunus Cesacoides。植えてから7年ほどたつと、桃や桜に似た濃い五弁のピンクの花が咲くようになる。満開の美しい花でベトナムに春の訪れを告げるので、人々が花見を楽しむほか、毎年10月ごろには黄葉を楽しむなど、ベトナム人に愛されている。

祭りでは、街のライトアップや彫刻で作ったトンネルの祭典、さまざまな飲食店の出店、ゴルフのトーナメントマッチ、マイ・アイン・ダオの花の写真コンテストなど、さまざまな活動が企画されている。

ダラット市はとてもロマンティックで自然豊かな景色が楽しめる場所だ。マイ・アイン・ダオの花のシーズンは特に美しく魅力的だが、今年は祭りの開催で、花のない寒い季節も多くの観光客の注目を集めそうだ。