ダナンに新たな観光の目玉 初の豪華客船RVハン・プリンセス号が運航

ベトナム南中部のダナン市でこのほど、初めてとなる五ツ星の豪華客船、「RVハン・プリンセス」号が営業を始めた。ビエット・プリンセス・ダナン有限会社が運営し、同市を流れるハン川でクルージングを提供する。同市人民委員会のヒュイン・ドック・トー委員長が発表した。

写真㊤¬=RVハン・プリンセス号のイメージ

RVハン・プリンセス号は2016年9月に、ホーチミン市で造船が始まり、今年3月末に完成した。投資総額は約500億ドン。全長49.84メートル、幅が9.8メートルの船は4階建て。このうち最下層は機械室などで、2階にレストランなどがあり、一度に90人の乗客が利用できる空間となっている。3、4階は客室で、3階は190人、4階は140人、それぞれ収容できる客室があり、設計上は350人の乗船が可能という。

国際的な観光基準の五ツ星に相当する設計で、レストランやバー、芸術プログラムなどを行える会場があるほか、外国人のレストラン管理者がいるなどの条件も満たしている。

ダナン市の人民委員会のトー委員長は会見で、ハン川で運行している現行の客船のほとんどが、漁船を改良した小型の簡易客船であることを指摘し、「これらの船は、単純なクルーズの手段にとどまっており、ハン川を訪れる旅行客らの潜在的な観光需要に応じきれていない」と指摘。今回のRVハン・プリンセス号の運航で、観光や文化面が活性化できるほか、投資やレクリエーション活動の整備などの面でもダナンの潜在的な魅力を引き出し、投資も促進される」と期待を示した。

トー委員長はまた、「RVハン・プリンセス号は、ハン川をめぐる新しい旅行商品となる。ハン川の観光資源の開拓にむけて、条件を整えて行きたい」と強調した。

ビエット・プリンセス・ダナン有限会社の代表者らは、今後、さまざまなクルージング商品の販売を展開していく考えだという。