ハノイ観光の新たな楽しみ 派手な色の2階建てバス運行

6月29日から、派手な色合いの観光バスが、首都ハノイを周遊し、ハノイ市民らの目を引いている。2階建ての設計で多くの乗客を乗せることができるうえ、眺めも楽しめるとあって、ハノイ各地の遺跡や観光地を訪れる観光客らに人気を集めそうだ。

この2階建ての観光バスは、ハノイ市のビープロ株式会社が運行。運行前に、ベトナムの規定により、バスは車体の登録や検査などが行われた。同社によるとバスの価格は1台70億ドン~90億ドン(30万ドル~40万ドル)。7月中には計10台のバスで、運行を本格化するという。

バスには、4G無線LANなどのほか、身体障害者用の補助装置なども設置されている。利用者は市内観光のチケットを購入して観光の足として利用できるほか、団体向けにチャーターバスのサービスも提供する計画。市内の観光地を一巡するツアーは、オペラハウスから出発し、旧市街と有名大通りなどを回り、再びオペラハウスに戻って終わるコースになる。

2階建てバスを利用した観光客向けバス網の運行は、シンガポール、マレーシア、日本、香港など、世界の多くの国々の観光地で運行されている。ハノイ市で導入することで、渋滞の解決や、増加するハノイ市内観光の需要に応えることができると期待されている。