観光収入27.1%増 海外から620万人

今年の上半期、ベトナムを訪れた外国人観光客の数が620万人を超えたことが、ベトナム統計総局(GSO)の集計でわかった。国内観光客も4070万人を超えた。観光による収入は前年同期比27.1%アップの254兆7000億ドン(約1兆2300億円)に上った。

ベトナム政府観光局(VNAT)では、政府主導の観光政策やヨーロッパ5カ国からの渡航者への電子ビザの導入なども一定の効果があったとしている。

ベトナムでは、このほど観光に関する法改正が行われ、来年の1月1日から施行される。国際的競争力の向上や、業界の持続的発展に向けた法整備として期待が高まっている。

一方、VNATでは、人材不足や質の向上など、多くの課題があることも認識。このほかシーズンピーク時におけるサービスや物価の高騰、観光客増加による環境破壊についても憂慮している。

VNATのグエン・バン・チュアン局長は、「観光業界では今後、ツアーやガイドの管理運営計画の作成とともに、観光サイトや観光センターのランクづけを進めていく。ツアーガイドの質や観光地の管理能力、自治体と企業の意識の向上に向けて、業界をあげて取り組んでいきたい」と話している。