北部観光の新たな目玉に バンゾック滝をPR

東南アジア最大の滝とされるカオバン省のバンゾック滝を、より多くの人に知ってもらおうと今月、大規模な観光フェスティバルが開催される。周辺では観光センターを設置するなどの計画も発表され、2030年までに120万人の観光客を呼び込みたいとしている。

今回のフェスティバルは、カオバン省と同省北西に位置するチュンカン地区の上質な旅をプロデュースしていくための第1弾の企画と位置付けられている。チュンカン地区は、国境をはさんで中国の広西自治区と接し、バンゾック滝やグォンガオ洞窟など、豊かな観光資源に恵まれている。バンゾック滝は、中国国内の下流とチュンカン地区の上流のエリアに分かれ、高さ53㍍、幅300㍍。小さな滝が幾重にも重なる姿は、世界屈指の優美な滝と称賛される。

イベントではアートパフォーマンスやエスニック・ファッションショー、郷土料理コンテストなどを予定。同省文化スポーツ観光局は、同地区と連係して地域伝統の弦楽器、ダンティンと歌による郷土音楽の演奏も計画している。

カオバン省人民委員会と建設省は8月、バンゾック滝観光計画を発表。計画では、滝周辺のエリアに2020年までに年間75万人、2030年までに120万人の観光客を呼び込むとし、これに合わせて宿泊施設のキャパシティーも2020年には1010室、2030年には1750室と充実させる。

また、川沿いには、周囲の山々や農村地帯を一望できる観光センターを設置。バンゾック滝の主要部分と水田、松林などについては、20㌶の保護地区などを設けとともに、川には橋や波止場も建設する。