外国人観光客12万超が訪問 テト休暇中のハノイ

1週間に及んだテト(旧正月、2月14~20日)の休暇中、首都ハノイを訪れた外国人観光客は昨年同時期より約30%増え、12万5000人に達した。ハノイ市観光局が発表した。

国別にみると、観光客がもっとも多かったのは中国だった。これに韓国、日本、米国、フランス、ドイツ、オーストラリア、マレーシア、タイなどが続いた。

一方、国内からの観光客数は25万人で、同6%増。国内外の観光客数を合計すると、期間中約37万5000人がハノイ市を訪れた計算となり、前年同期と比べて13%増加した。

期間中のハノイ市の観光関連収入も前年同期と比べ19%増えて、1兆2800億ドン(約5600万ドル)にのぼるとみられる。

観光客らの訪問先としては、普段から観光客に人気の高い、ベトナム民族学博物館、タンロン皇城遺跡、ホアンキエム湖や湖畔のゴック・ソン寺(玉山祠)などのほか、古くからテトの参拝場所として知られるハノイ市郊外のフォン寺(香寺)を含むフォン・ソン(Hương Sơn)一帯の人気が高かった。また、文廟(孫子廟)やベトナム最古の大学跡とされるクオック・トゥ・ジアム(Quốc Tử Giám)にも多くの観光客が足を運んだ。

文廟とクオック・トゥ・ジアムでは、この時期恒例の書道祭り(25日まで)も観光客の集客に寄与した。今年は、アオザイなどを身にまとった書道家ら約60人以上が参加。旧正月に縁起のいい文字や新年の目標などをその場で書にしたためてもらうというテトの風習が受け継がれたもので、毎年訪れる人が多いという。

また、少数民族の風習やベトナム文化などを伝えるベトナム民族文化観光村でもテト期間中、旧正月を祝うさまざまなステージなどが行われ、人気を集めたという。