1~4月のベトナムへの外国人観光客 500万人超える ビザ免除措置も奏功

ベトナム統計総局によると、今年1~4月の4カ月にベトナムを訪れた外国人観光客は、500万人を超え、前年同期より29.5%増加した。このうち、空路での訪越は443万人(同26.3%増)、陸路が97万7000人(同58.9%増)。海路での入国は14万2100人(同12.2%減少)だった。

地域別にみると、アジアの観光客の数は、420万人で前年同期より36%増えた。ヨーロッパからの観光客数は84万3400人に達し、前年同期比12.9%増。アメリカからは35万7300人(前年同期比12.6%増)、豪州からの観光客は16万3000人(前年同期比12.6%増)だった。アフリカからの訪越は前年同期と比べて22.5%と大幅に増え、1万4800人となった。

統計総局によると、4月の1カ月間にベトナムを訪れた外国人観光客は134万人。先月より0.1%減少した。

◇欧州5カ国観光客、ビザ免除措置を3年間延長
ベトナム政府は今月3日、英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアの欧州の5カ国の観光客を対象に行っている入国査証(ビザ)免除措置を、6月以降2020年まで3年間、延長すると発表した。

現在ベトナムがビザ無しでの入国を認めているのは、加盟する東南アジア諸国連合(ASEAN)の9カ国を含む24カ国。ビザ免除の延長決定を承認したグエン・スアン・フック首相は、「今後さらに対象国を増やし、ビザ免除の観光客迎え入れを拡大すべきだ」との見方を示した。

マイ・ティエン・ズン官房長官によると、ベトナムを訪れる外国人観光客は右肩あがりとなっているが、外国人向けのビザ免除措置の実施が奏功している面が大きいという。欧州諸国からのベトナムへの観光客の場合、2015年には約72万人だったのが、2016年には約85万人に増え、昨年は1年間で150万人を突破した。