ハノイに新たな歩行者専用道路 タイホー区のチン・コン・ソン通り

ベトナムの国民的音楽家にちなんで名付けられたハノイ市タイホー区の「チン・コン・ソン通り」が毎週末、歩行者専用道路とされることになった。対象は、ラックロンクアン通り612番地からアウコ通りの交差点までの約900メートル。5月11日の夜に、歩行者専用道路のスタートを祝う式典が行われた。

初日の夜は、雨にもかかわらず、何千もの市民が訪れた。午後9時に始まった式典の時間には雨も小降りとなり、集まった人々は、ステージや路上で繰り広げられた歌や踊りなどを楽しんだ=写真㊦

チン・コン・ソン通りの歩行者専用道路は、2016年に週末歩行者専用とされたホアンキエム湖周辺に続き、ハノイでは2カ所目。散策や夕涼みが楽しめるスポットとして、国内外からの観光客を誘致する。

通りは、ハノイ旧市街やホイアン旧市街のような美しい建物が続く街並みが自慢で、60軒にのぼる飲食店や土産物店などを抱える。歩行者専用とする週末には、通り沿いで、伝統芸能や近代的な音楽などのプログラムも行う計画だ。路上やタイ湖(西湖=ホータイ)の湖上には、ステージが設けられ、ハノイ市やタイホー区の文化発展、商業促進などにも役立てる。

歩行者専用道路は、金、土、日曜日の夜7時30分から11時。9.5m~12.5mの道幅の道路わきには、さまざまな屋台の店も出店する。2018年末までを試験期間とし、その後、規模の拡大や縮小、改善点などを検討するという。