ベトナム訪問の外国人観光客、93%が「満足」 観光年次報告書2017

ベトナムの文化・スポーツ・観光省傘下の観光局が、ベトナムを訪れた外国人観光客を対象に行ったアンケート調査を、このほど「ベトナム観光年次報告書2017」としてまとめた。調査結果によると、外国人観光客の約93%が、旅行の感想に「満足」と回答するなど、ベトナムの観光分野が顧客に高い満足感を提供できていることがわかった。

このほどまとめられた調査は、2017年に行われた。ベトナム全国12カ所の国境(4カ所の空港、4カ所の国境ゲート、4カ所の港)で、延べ2万7000人の外国人観光客から声を聞いた。

ベトナムを旅した観光客の満足度について尋ねた項目では、93.46%が「満足している」または「非常に満足している」と回答。「普通」(5.91%)、「不満」または「非常に不満」(0.63%)の回答は少なく、全体的に観光客らがベトナム旅行に満足して帰国していることが浮き彫りとなった。

滞在の期間や形態については、外国人観光客の92.56%が、ベトナムに1泊以上滞在しており、ホテルなどの宿泊施設に宿泊。日帰りの観光客は7.44%にとどまった。また、旅の形態では、個人旅行での訪問者が60.14%と、ツアーの利用者(39.86%)を大きく上回った。

「ベトナム観光年次報告2017」では初めて、ベトナム観光の主要市場における経済的貢献についても、情報を提供。この報告書は、国際慣行に従って発行されており、観光業界の経営者や観光分野における投資家、観光サービスの提供者などにとって有用な情報となりそうだ。

近年、ベトナムを訪れる外国人観光客は急速に増加。観光業の売上高は年間200億ドル以上に達し、外貨収入がもっとも多い5つの業界のひとつとなっている。

2018年上半期の6カ月間にベトナムを訪れた外国人の総数は約790万人となり、2017年同期と比べて27.2%増えた。国内の旅行者は4280万人で、このうち1泊以上の宿泊をしたのは2050万人だった。観光による総売上高は3120兆ドンで、昨年同期と比べて22.5%増加した。