外国人観光客の伸び率、世界3位 ベトナム人気高まる 世界観光機関報告書

国連の世界観光機関(UNWTO)がこのほど発表した報告書によると、ベトナムが、世界の観光客が選ぶ旅先として、人気を急速に高めているという。2016~2017年にかけての外国人観光客の訪問数では、世界第3位と躍進した。

発表された「世界観光機関の2018年観光ハイライト」と題した報告書は、前年までのさまざまな観光関連情報を分析したもの。これによると、2016年以降、もっとも伸びが大きかったのはヨーロッパとアフリカ諸国からの海外観光で、ヨーロッパは前年比8%増、アフリカは同9%増えた。

世界的に見ると、外国を訪れる観光客は2016~2017年の1年間で13憶人に達し、2010年以降、もっとも高い成長率となった。この中でベトナムは、国別に見て、外国人観光客がもっとも多く訪問した旅先で、世界第3位だった。

トップ10入りした国々と前年比の増加は、以下のとおり。エジプト(55.1%増)▽トーゴ(46.7%増)▽ベトナム(29.1%増)▽パレスチナ(25.7%増)▽ニウエ(25.4%増)▽ネパール(24.9%増)▽イスラエル(24.6%増)▽北マリアナ諸島(24.3%増)▽トルコ(24.1%増)▽アイスランド(24.1%増)▽マケドニア(23.5%増)。

好きな旅行先を地域・国別にみると、ヨーロッパがもっとも人気が高く、世界の外国人観光客の約半分に相当する約6憶7100万人が1年間で訪れた。人気の旅先トップ10のランキングには、ヨーロッパの国が6カ国もランクインしており、フランスが1位に輝いた。

地域別に見ると、アジア太平洋地域も、訪れる外国人観光客が著しく増えており、2017年は3億2300万人に達した。3位は、アメリカで2億900万人。これに、4位アフリカ(6300万人)、5位中東(5800万人)と続いた。

また、旅先での支出金額で比較すると、最も多く支出した外国観光客は中国人で、総額2580億ドルに達した。これは、世界の旅行関連支出の5分の1を占めた。第2位はアメリカ人で、1350億ドルだった。