ベトナム2度目の「アセアン観光フォーラム」 世界遺産のハロン湾で開催へ

東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国の観光振興を目指す国際会議、「アセアン観光フォーラム(ATF 2019) 」が、来年1月14~18日、ベトナム北部の観光地、ハロン湾=写真=で開催される。ベトナムでの開催は2009年に次いで2度目となる。

フォーラムは、加盟各国が持ちまわりで開催している。今回は、「アセアン・強さと統一」がテーマとなる。

会議は、政治的、経済的、社会的な意義があり、アセアン域内を観光地として共有できるように、各国が知恵を出し合い、協力する。イベントを通して、観光客を共同で誘致するほか、各国の友好関係や文化交流、平和や繁栄発展も目指す。

フォーラムの枠組ではさまざまな活動が企画されており、アセアン各国の観光大臣による会議のほか、アセアン外の中国、日本、韓国、インド、ロシアなどの閣僚らも交えての話し合いがもたれる。また、域内の観光機関トップによる会議や、旅行会社らの商談会なども開かれる予定。

会議が開かれるハロン湾は、石灰岩の切り立った島々の景観が、1994年にユネスコの世界遺産に登録された、ベトナムでも有数の観光地。昨年1年間に訪れた観光客は392万人(前年度比24.7%増)にのぼる。来訪者数の増加にともない、世界遺産の保全や環境への影響を与えない観光のありかた、観光施設の排水浄化やごみ処理などの先端技術導入など、さまざまな課題を抱えている。