優れた人材を輩出、歴史あるハノイ文化大学旅行学部

ハノイ文化大学文化旅行学部は1993年9月に開設された。以来、同学部(現在は「旅行学部」)は、「旅行に関する高度な人材を輩出する学部」としての地位を確立してきた。

写真㊤=旅行学部学部長、ズオン・ヴァン・サウ准教授

現在、同大学旅行学部には、旅行文化専攻、旅行ガイド専攻、旅行管理専攻の3つの専攻があり、17人の教員が旅行分野と旅行サービス管理分野についての授業を行っている。学部には20クラスあり、合わせて1361人の学生が学んでいる。最近、大学には「ホテルのフロント」や「部屋」、旅行運営室、プレゼンテーションルームなどの施設が導入された。

卒業生の多くは旅行会社の経営者や旅行に関する学校の教員ら、ベトナムの旅行業界を支える人材として活躍している。ベトナム国内にとどまらず、ラオスの旅行業界で活躍する卒業生も多い。


ハノイ文化大学旅行学部の学生たち

学部長のズオン・ヴァン・サウ准教授は「旅行学部では、文化や歴史の知識、専攻の専門知識、さらに外国語を十分に学べます。教員も常に学んでいます。旅行文化、観光ガイド、遺跡や祭りについて英語で紹介する方法など、教員向けに10の学習コースを設けました。歴史や文化の多様性を重んじるという方針に基づき、学部では国内外の観光客の文化を尊重することを常に強調しています。学生たちはベトナムの旅行業界から求められる人材に成長していると思います」と語る。

学部には「旅行受付クラブ」、「ツアーガイドクラブ」、「グリーンツアークラブ」、「ツアーリストクラブ」という学生たちのクラブがあり、多彩な活動を行っている。中でも毎年開催されるテーマ別のガイドコンテストは注目を集めている。

さらにMCコンテスト、ミスコン、料理ツアーなど様々なイベントも企画される。また、コンテスト以外にも「中部地方の遺産を巡るツアー」が開催され、学生、教員がともにツアーを通じて経験を重ね、知識や技術を向上させている。

卒業生らの声
ベト旅行通信社のチャン・ヴァン・ロン社長 「ハノイ文化大学旅行学部を卒業したことに誇りを持っています。大学で学んだ文化と旅行への知識が、現在の仕事での成功につながりました。後輩たちには、専攻の専門知識を極めてほしいと思います。熱意とやる気をもって学んでこそ成功を収めることができます。企業の経営者として、学生がより良い環境で学べるように、旅行学部と協力したいと思っており、成績優秀な学生への学費援助や奨学金、会社でのインターンシップなどを考えています」。

ベト上級団体社のハー・ヴァン・クオン社長 「大学で学んだことは仕事で大いに役に立ちます。歴史遺産や景勝地などの知識から、ツアーやイベントを企画しました。これらの知識は他の分野で仕事をする時にも役立ちました」。

ドオ・チャン・フオン同学部副学部長 「実践的な知識がなければ、仕事へのモチベーションは上がりません。私は自分が仕事で学んだ知識を、学生たちに教えています。ハノイ文化大学旅行学部は、学生への愛情や思いやりに溢れた教員がいる素晴らしい学び舎です」。