中部のクアンビン省、独特の自然景観をロケ地に ハリウッドに売り込み

ベトナム中部クアンビン省の観光局が21日、同省の原生林や洞窟などの自然美を、世界の映画の都である米国ハリウッドの映画関係者らに、撮影地として売り込んでいく計画を発表した。23日には、ハリウッドの映画館で、米国の映画監督やプロデューサー、メディアなどを対象にした、PR動画の上映会が行なわれた。ベトナムの省が単体で世界の映画界にアピールするのは初めて。

同省はまた、先月25~27日にかけて、ニューヨークで開催されたニューヨークタイムズ紙による旅行展にも出展。世界最大級の洞窟群といわれるソンドン洞窟などを紹介した。クアンビン省は、今後、ハリウッドの映画関係者やシナリオライター、監督や俳優などを、実際に現地に招待し、観光をしてもらう計画だという。

クアンビン省が映画の撮影地として注目を集めたきっかけとなったのが、2017年に公開された映画、「キングコング: 髑髏島の巨神 (原題 Kong: Skull Island)」で、ロケ地とされたことだった。映画は、ニンビン省のチャンアン、バンロン、タムコックなどの風光明媚な土地が撮影地となったほか、クアンビン省のフォンニャ=ケバン国立公園、ラオナン川やイェンフー湖といった場所でも撮影された。また、北部沿岸部のクアンニン省のハロン湾も舞台となった。

同映画のジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督は、同映画の世界観にぴったりの「美しいと同時に、この世のものとは思えない風景がベトナムにはあった」と絶賛。「スクリーンを見た人も経験したことのない、手付かずで力強く、損なわれていない自然だった」と話したという。

クアンビン省には、ユネスコの世界自然遺産にも登録された、フォンニャ=ケバン国立公園と、世界最大級とされるソンドン洞窟群がある。また、海岸線はベトナム最長で、美しい砂浜が点在するほか、海産物の美味しさでも有名だ。

このような観光資源を生かして観光促進に取り組む同省では、今年来訪する観光客の数を430万人と予想。このうち25万~30万人を外国人観光客と見込んでおり、観光収入は、試算で約5兆ドン(約2億1400万ドル)にのぼるという。

昨年も観光業は好調で、観光客数は前年比18.2%増で390万人に達した。特に外国からの観光客数の伸びは著しく、前年より53%増の20万人超だった。