「ボンボン・シティーツアー」ハノイで開始 レトロバスを自由に乗り降り

ハノイの大手旅行会社、オープンシー旅行とハノイツーリスト社はこのほど、首都ハノイの文化や歴史などを気軽に楽しめる体験型バス観光、「ボンボン・シティーツアー」の運行を始めた。好きなバス停で乗り降りでき、観光地へ行くだけでなく、周辺の散策や飲食もできるなど、自由度の高いツアーとして人気を集めている。

ボンボン・シティーツアーは、市内を定期的に巡行する自社の観光バスを活用し、好きな停留所で、好きな時間に乗り降りできる、欧米で「ホップオン・ホップオフ(Hop On -Hop Off=乗り降り自由)」と呼ばれる方式で運用される。観光の内容も場所も、観光客が、好きなものを選べるのが売りだ。

ツアーに使う小型バスは、22人乗り。かつてのハノイ市を象徴する黄色を基調にした、レトロでかわいらしいデザインのバスで、観光客が親しみを感じられるよう工夫した。バスは、毎日運行し、朝9.時から午後4時半まで、30分ごとに出発し、市内の観光地を巡行する。

ルートは、23本の通りを経由し、9つの停留所を設けた。バスが停車する名所は、タンロン城遺跡(昇龍皇城 )、チャンコック寺(Chùa Trấn Quốc)、ホエニャイ寺(Chùa Hòe Nhai、停留所はタンロン・エスパーニャホテル前)、ロンビエン橋(停留所はセレインカフェ&ラウンジ前)、国家歴史博物館、ベトナム婦人博物館、文廟、ベトナム美術博物館とホーチミン博物館だ。

乗客は、スマートフォンのアプリをあらかじめダウンロードしておけば、各観光地や周辺の詳細な案内を得ることができる。9カ所の停留所への行き方や地図、近くのおすすめ飲食店、楽しめるスポットなどを見ることができる。写真や動画などもあり、ベトナム語・英語・フランス語・中国語・韓国語の5つの言語で紹介される。

費用は、さまざまプランから選ぶことができるが、24時間活用できる「ボンボン・シティーツアー24」のチケットなら、大人1人で35万ドンとなる。

このツアーのほかにも、オープンシー社では、ハノイの文化を体験できる斬新な切り口のツアー「VIETNAM REWIND(レトロなベトナム)」をシリーズで導入した。フィルムカメラでの写真撮影を体験する「Hanoi’s Secrets with Film Cameras」、名店カフェめぐりの「A Sip of Hanoi(ハノイコーヒー体験)」などがある。

これらの新ツアーは、ベトナムの歴史や文化などを気軽に味わい、体験できるとして、ハノイを訪れる国内外の観光客の人気を集めている。