ハロン湾の海岸めぐる2階建てバス ベトナム・ハノイ観光合資会社

ベトナム・ハノイ観光合資会社はこのほど、ユネスコの世界遺産に承認されているハロン湾を抱えるハロン市で、2階建て観光バスを活用した新しい観光サービス「ベトナム・サイトシーイング」を、導入した。先月末、ハロン市のサンワールド・ハロン公園で、開業式典が行なわれた。

2階建ての観光バスは、ハロン海岸沿い50キロメートルを運行する。サンワールド・ハロン公園~ハロン市場~魚港~クアンニン図書館~企画展示場~ハロン公園~トゥアン・チャウ娯楽公園~ロイヤルロータスホテル~ヴィンパールリゾートの観光施設やホテルなどを結ぶ。

2階建て63席が設置されたバスは、GPSや環境に優しい欧州基準EURO4の排気技術が適用されている。床は高齢者や子ども、障害者用の車椅子の乗り降りに便利なバリアフリーの低床仕様になっている。車内には無料の無線LAN、テレビモニター、ヘッドホンなどが備え付けられ、カードでの自動支払いにも対応できる。

従来は観光ツアーなどに参加しなければ不便だったハロン漁港などへ、個人の旅行者が足を運びやすくなるメリットがあり、観光客誘致に貢献すると期待されている。

スタート初日はあいにくの雨だったが、観光客たちはノンラーと呼ばれるベトナムの編み傘にレインコートを着込み、2階席で写真撮影をするなど、バスの観光を楽しんだ。