ホーチミンで国際観光展(ITEX)開催 メコン川流域の観光を促進

新たな観光商品の紹介や観光分野の事業支援などを展開する「ホーチミン国際観光展2019」が5日、同市7区のサイゴン・エキシビション・コンベンションセンター(SECC)で開かれた=写真。15年間にわたって開催されている同展は、海外からの参加企業や来訪者が増え、年々規模が拡大。今ではメコン河流域一帯で、もっとも重要な観光展に成長している。

イベントは、ベトナムの文化スポーツ観光省、ホーチミン市観光局などが主催し、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの国政府や観光連盟などが後援した。

開幕式典には、ホーチミン市のグエン・ティエン・ニャン共産党書記長や、ブー・ズック・ダム副首相、グエン・ゴック・ティエン・スポーツ観光相らが出席した。ホーチミン人民委員会のチャン・ヴィン・チュイエン副委員長は、「この展覧会は単なる観光PR展ではない。ベトナムの文化や人を海外に紹介する重要なイベントだ」と挨拶した。

3日間のイベントは展示面積が昨年に比べて大きく増え、40%増の315のブースが設けられた。国内のほか、海外の40の国と地域からも企業が参加し、来場者は約3万5000人にのぼった。

ベトナム国内からは、45の省と市が、それぞれの地域の文化遺産や歴史的建造物、リゾート地や学会、国際会議などに活用できる会場施設、名物料理や医療観光、文化施設など多様な観光地や特産品などを紹介した。

また、さまざまな新たな観光商品や技術が紹介されたほか、観光分野での新規企業の設立支援やPRなども行なわれ、新たな投資や経営パートナーとのマッチングも展開された。また、観光関連分野のセミナーも開かれ、多くの参加者でにぎわった。