カナダの大手オンライン旅行会社が運営する観光情報サイト、「フライトネットワーク（Flight Network）」がこのほど選出した「世界のもっとも美しい都市トップ50」に、東南アジアから、ベトナムの首都、ハノイが選出された。ハノイは近年、欧米など海外の観光客誘致に力を入れており、知名度アップに大きなはずみとなりそうだ。

このランキングで、ハノイは50都市中の第37位となった。

同サイトによると、ベトナム伝統の建築物をはじめ、植民地時代から残るフランス建築などが街の魅力とされたほか、多様で豊かな食文化も選出理由になったという。東南アジア有数の発展した近代都市でありながら、多くの湖など美しい自然が残る数少ない都市のひとつであることも評価された。

ランキングは、1000社におよぶ旅行会社と、観光記事や旅行ブログのライターなどからの聞き取りで選ばれた。ランキングで1位になったのはフランスのパリ。東南アジアからは、ハノイのほか、タイのバンコクとシンガポールがランクインした。

従来は政治の中心地とされていたハノイだが、近年は街の魅力を発信し、海外からの観光客誘致に尽力。日本やEU各国で観光客誘致イベントなどを積極的に開催しているほか、ハノイ市人民委員会がCNNと提携し、スポット広告を流すなどの試みも始めている。