ベトナム民族文化観光村で新年歓迎のイベント 高地の市場の楽しさを再現

ハノイ市郊外でベトナム少数民族の文化などを紹介する「ベトナム民族文化観光村」が12月中、「2020新年歓迎 楽しい高地の市場」と題して、少数民族らの市場を再現するイベントを開催している。また、「花の色」をテーマに、歌や踊りなどを中心として、さまざまな民族の迎春の活動や文化を伝える。

ベトナム民族文化観光村は、ベトナムの54の少数民族の伝統的な暮らしを守り、その生活や文化をPRするために設立された体験型の文化施設。ここでは15の民族の人々が日々生活しているほか、観光客向けの文化活動などが行われ、訪れた人もいっしょに祭りや伝統芸能などさまざまな少数民族の文化体験ができるのが魅力となっている。2019年年末のこの時期は、新年の幸せや繁栄の願いが込められたイベントが企画された。

イベントは、ベトナム北西部、北東部の高地の市場の活気を再現するもので、その地に暮らすさまざまな民族の文化を伝える。訪れた人は、モン族やコン族、タイ族、ザオ族、コームー族などの特徴的な食文化や、伝統的な特産品、民族文化や伝統的な遊びなどを体験することができる。

その他、伝統的な作法で入れられたお茶を楽しむこともできるほか、テン歌謡(hát Then=ハット・テン)と呼ばれる伝統民謡なども披露される。また、ディエンビエン省に暮らすモン族やコン族による、伝統的な竹細工の工芸品づくりや楽器作り、刺繍などの実演販売も。運営側は、市場の活気や楽しい雰囲気を再現し、訪れた人々と迎春の雰囲気を盛り上げたいとしている。

12月中はこのほかにも、さまざまなイベントが企画されている。週末には、「高原の花の色」と題して音楽演奏会が開かれ、ベトナム国家音楽院の演奏と、バナ族やタイ族、コームー族の伝統音楽や舞踊を組み合わせた音楽プログラムが行われる。