海外観光客向けPRサイト開設 「Stay at home with Vietnam」 将来的な来越者囲い込みへ

ベトナム政府観光局(TCDL)はこのほど、観光諮問委員会と共同で、現状ではベトナムを訪れることのできない海外の観光客ら向けに観光情報を伝えるサイト「Stay at home with Vietnam(家にいながらベトナムを楽しもう)」を開設した。新型コロナウイルスの感染予防のために提唱される外出自粛「ステイホーム」になぞらえ、ネットでベトナム観光を満喫してもらおうというもので、将来的な観光意欲を刺激するねらいがある。

ベトナムでは感染が抑制され、一部では外出制限が解除されたが、海外からの観光客向けのビザは、従来の免除措置が停止され、観光客の入国は禁止されている。疫病の世界的拡大の影響で、今後のベトナム旅行をキャンセルしたり延期したりする外国人観光客も多いとみられることから、世界各地で外出を自粛し、ウイルスと戦う人々を励まし、ベトナムの有名観光地やおいしい食べ物をネットで体験してもらおうと企画された。

観光総局のサイト(https://vietnam.travel/)は、英語を使い、外国人観光客に、ためになる、おもしろいベトナム情報を提供していく。例えば、ユネスコに承認されたハロン湾などの有名な文化遺産や自然遺産を、360°撮影した写真やビデオで紹介。また、ベトナム風サンドイッチ「バインミー」や、焼き肉を乗せたビーフン「ブンチャー」など、外国の家庭でも作りやすいベトナム料理は、写真とともにレシピも公開され=写真㊦=、見ている人が実際に自宅で作ってみることで、文字通り家にいながらベトナムを満喫できる。

さらに、ベトナムの伝統的なスタイルの絵画を塗り絵にするなど、ベトナムの文化や習慣、本、音楽などを通して、観光客にその魅力を紹介。このサイトを通じたPR活動が、将来のベトナム旅行の計画や、来越者の増加につながると見込んでいる。