ベトナム各地の観光地再開、感染警戒は継続

タインホア省人民委員会の決定により、同省の観光地は観光客の受け入れを開始した。しかし、来場者のグループは10人を超えてはならず、新型コロナウイルスの感染防止対策やソーシャルディスタンス規制も守らなければならない。

写真㊤=ソーシャルディスタンス規制が緩和された初日のサムソンビーチ(VNA)

同省トースアン県のラムキン遺跡は同省のほかの観光地と同様に、感染拡大防止のため、3月中旬から一時的に観光客の受け入れを停止していた。1か月以上を経て、再び観光客を受け入れる準備は整った。

同省サムソン市のサムソンビーチでも、ソーシャルディスタンス規制が緩和されたことを受けて、多くの宿泊施設やレストランが観光客を迎える準備を進めている。同市人民委員会のブイ・コック・ダット副委員長は、「ソーシャルディスタンス規制の緩和後に、観光客を受け入れるための観光管理計画を早急に作成している」と述べた。

このほか、アンザン省のサム山とカム山でも、観光客の受け入れを開始した。同省チャウドック市人民委員会のチャン・コック・トゥアン副委員長によると、サム山は4月28日午前9時からオープンした。3月25日から閉鎖し、感染拡大が落ち着いた時に再び開山するとしていた。また、同省貿易投資促進センターによると、ティンビエン県のカム山は、1か月間の閉鎖を経て、4月29日に受け入れを再開した。

ただ、入場する観光客は感染防止のため、マスクの着用、石鹸や消毒液を使った手洗いの励行、他者と最低2メートルの距離を保つソーシャルディスタンスを厳守しなければならない。

タインホア省、アンザン省以外の多くの観光地でも、4月30日の南部ベトナム解放記念日、5月1日のメーデーといった国の祝祭日を前に、観光客の受け入れを再開した。再開した観光地は、フーイエン省の景勝ガン・ダ・ヂァ、クアンビン省のフォンニャ・ケバン国立公園、クアンナム省のミーソン遺跡、ラムドン省のダラット夜市のほか、ダナン市、ビンディン省、キエンザン省のビーチなど。しかし、ほとんどの観光地では、ベトナム国内の観光客と駐在員のみが入場を許される。

一方、ハノイ市の遺跡や観光地はまだ再開されていないが、文廟、ホアロー収容所、タンロン遺跡などでは、観光客を迎え入れる準備を進めている。