政府、外国人観光客の受け入れ再開を検討=フック首相

 ベトナムのグエン・スアン・フック首相は24日、クアンニン省の主要幹部らと会談し、国内および世界の新型コロナウイルスの流行が新たに平常段階に入ったことを受け、外国人観光客の受け入れ再開を政府が検討していると述べた。ベトナム紙ハノイ・タイムズ(電子版)などが伝えた。

 同首相は会議で、国内の他の地域にも今後の国内観光客受け入れに向けた準備を要請。文化・スポーツ・観光省は、今後のインバウンド観光再開に向けたスケジュールを提出することになった。
 統計総局によると、2020年1~4月にベトナムを訪れた外国人は前年同期比37.8%減の370万人だった。特に、4月は前月比で94.2%減、前年同月比では98.2%も減少した。新型コロナウイルスの世界的流行で観光業全体に打撃が及び、20年の目標に設定した約2050万人は達成できそうにない。
 フック首相は会議で、国内観光客に焦点を当てた観光促進策の再開を称賛。ユネスコ世界遺産に登録されているハロン湾を有するクアンニン省に多くの国内観光客が訪れているのを目の当たりにし、感銘を受けたと述べた。ハロン湾には、5月23日だけで約1万1000人が訪れた。
 同省は年初来、生産と社会秩序の維持に努め、経済と新型コロナとの闘いという二つの目標を達成した。今年、同省は12%の経済成長を目指しており、ベトナム北東地域における強力な成長の柱となっている。ただ、フック首相は、新型コロナの世界的流行は依然予断を許さないとして警戒を緩めないよう求めた。(時事)