環境に優しい観光への再構築目指す=新型コロナを機に―ベトナム中部の古都ホイアン

 【ハノイ時事】過去20年にわたって歴史遺産をベースにした観光で潤ってきたベトナム中部の古都ホイアン。他の観光地と同様に新型コロナウイルスによる深刻な打撃を受けたが、自然や文化に根ざした環境に優しい持続可能な形での観光に大きく生まれ変わることを目指している。16日付のベトナム・ニュース紙が報じた。

 ホイアンの位置するクアンナム省観光協会のファン・スアン・タイン会長は省の観光業界の再構築をテーマにした会合に出席し、「省の観光は環境や文化、天然資源、再生可能エネルギー、無農薬農産物の保護・発展を目指す取り組みに集中するべきだ」と訴えた。
 ホイアンで旅行代理店を構えるファム・ブー・ズン氏は、旧市街周辺のツアーなどが20年前からほとんど変わらないままだと指摘。地元の人もプロとしての観光サービスを身に付けていないと語る。新型コロナは自分たちの観光の計画や管理のやり方を見つめる機会になるとの認識を示した。
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)ベトナム事務所のマイケル・クロフト所長は「新型コロナによる危機的な状況はわれわれのアプローチを変える機会でもある」と強調。「この『静かな』時期は、サプライチェーンやエネルギー源、廃棄物の管理を再評価する好機だ」と述べ、環境に優しく健康的な旅行体験を提供するために観光戦略などを設計し直すよう促した。