クルーズ船でのベトナム観光は、各地に大きな利益をもたらす

ベトナムの観光業界は今年、海外からベトナムを訪れる観光客の目標(800万人)の達成に、クルーズ船による観光が大きく貢献すると期待している。

ダナン市・文化スポーツ観光局観光部の幹部は、ティエンサ港に1月は24船、2月は25船と、2013年同期比の2倍にあたる船が寄港したことを明らかにした。寄港した船は、ダナンに数千人もの観光客をもたらした。

ダナンとともにフエも賑やかに観光クルーズ船を迎えた

2013年、フエでは33船が寄港。中国、香港、イタリア、スペイン、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどからの観光客が訪問した。2014年、フエの港を利用する観光客は約4万人に上るとの見方もある。
また、ハロン湾(クアンニン省)は2014年1月~4月に国際観光船の寄港が80回を迎える、と見られている見。ハロン湾に寄港するクルーズ船の規模は、乗客700人から2500人だ。

ダナンに多くのクルーズ船が寄港したのは、昨年(2013年)の10月から今年3月まで、船でベトナムを訪れる観光客のシーズンであり、その時期に合致した、との見方がある。しかし、観光での安全な環境と美しい自然の風景など、ダナンは魅力的な観光地であり、多くの観光企業がダナンに寄港するツアーを作成することも、観光客の増加に作用している。

有名なミーソン、ホイアン旧市街、フエなど周辺に魅力ある地域を持つダナンは「5つ星(最高級)」のクルーズ船にとって欠かせないベトナム中部の訪問先といえる。

クルーズ船による観光が大きく増加したことについて、専門家は「クルーズ船による外国人観光客のベトナム訪問は、ベトナムの観光が発展するための一つの方向性の示している。各地方に多くの観光客をもたらす潜在力が(観光クルーズ船には)ある」」と話した。

しかし、より贅沢な観光客を開拓するためには、ベトナムの観光業界には、多くの改善が必要だろう。機能的な港の建設、魅力的な観光商品の開発が重要だ。