ベトナムの旅行業界は2013年、好調な売り上げを示した。2014年は、観光客にとってより魅力的な国になれるように、良質でより競争力のある旅行商品を提供していかなければならない。

富裕層を開拓

「ベトナムの旅行業界は、好調に推移してきたが、2014年はより良質で競争力の高い旅行商品を提供し、ツーリストにとってより魅力的にならなくてはならない」。ベトナム政府観光局のグエン・バン・チュアン局長はこう話す。そして、次に開拓すべきマーケットは富裕層の市場であると付け加える。

2014年、業界は高品質で個性的な旅行商品の開発にフォーカスするだろう。市場も、欧州や北米、さらに中東や北アジアのからの富裕層を意識したハイクラスな路線へとシフトしていくことになりそうだ。

すでに、多くの旅行会社が、以前にもまして高所得者の市場開拓に関心を寄せている。ベトラベルのコミュニケーション担当、ファム・ハー・アン氏は「当社は、利用者に最上の旅行商品を提供することを約束します。ディスカウント商品についても、サービスの質は保証済みです」と、すでに準備万端であることを強調する。

ホアン・チュアン・アン・文化・スポーツ・観光相の話　「旅行業界は、安全でおもてなしの心のある観光ができる環境整備のため、現地や省、各セクションとの密接な協力が必要だ。ＴＰＰや2015年のアセアン経済共同体に向け、政府観光局がイニシアチブをとって計画を打ち出し、業界をコーディネートしていくような重要な役割を担うことになるだろう」