ベトナムとインド、観光での協力継続へ会談

ベトナム観光局のファム・ヴァン・トゥイ副局長ら同観光局の代表団が12日、インドを訪れ、インド観光省の代表らと会談した=写真

会談はニューデリーで行われ、インド側は観光省のアドバイザーらが出席した。トゥイ副局長は「ベトナムとインドは、観光部門を含めて長年にわたる良きパートナーであり、包括的で戦略的な関係を築いてきた」と述べた。

新型コロナウイルスの感染が拡大する前の2019年、ベトナムへのインド人訪問者は前年に比べて28%増加し約17万人だった。2016 年~2019 年にかけて、ベトナムへのインド人訪問者は年平均で約25%増加、インドを訪れるベトナム人は年平均17%増えていた。

出席したインド観光省のアドバイザーは「インドの人々にとって、ベトナムは同様の文化や宗教を持ち、結婚式に伴う旅行やビーチリゾート、文化に触れたり、買い物を楽しむ旅など、さまざまな種類の旅先として観光客の人気を集めている」と話した。その一方で、ベトナムとインドの観光開発の妨げになっているものとして「言語」と「料理」を挙げた。

また、多くのベトナム人が、スピリチュアルな旅や仏教に関する旅、医療ツーリズム、自然を満喫する目的でインドを旅先に選んでいる、と述べた。しかし、両国間の観光交流はまだ限られている、と指摘した。

インド観光省の提案に対して、ファム副局長は、両国の人々がお互いに旅行することを促進し、奨励するなど、観光産業の回復に向けた協力の必要性を強調した。