ニンビン省のチャンアン名勝・遺跡群、ベトナム初の世界複合遺産に

ベトナム北部・ニンビン省のチャンアン名勝・遺跡群がユネスコ(国連科学文化教育機関、UNESCO)世界遺産委員会で、ベトナムでは8番目の世界遺産に登録された。この登録がより意義深いのは、同名勝・遺跡群は「文化」、「自然」の両面でユネスコ世界遺産の基準を満たし、ベトナム初の世界複合遺産に認定されたことだ。

カタールのドーハで開かれた世界遺産委員会の会議で、ベトナム文化・スポーツ・観光省のダン・ティ・ビック・リエン副大臣は登録について、喜びと深い感謝を示すとともに、ベトナムが今後も世界遺産の保護に力を尽くしてゆくことを明らかにした。

チャンアン名勝・遺跡群は、10世紀の古都・ホアルーの建造物▽チャンアン・タムコック・ビックドンなどの名勝・遺跡群▽ホアルーの原生林-といった地域がある。タムコックは奇岩で構成された景勝地で、「陸のハロン湾」とも称される。

世界複合遺産としての登録は、世界遺産としての基準をより多く満たしているからだ。人との環境との関係性、芸術の美しさ、雄大な山々、幽玄な洞窟、静かな川、神聖な寺院の魅力などが挙げられ、湿度の高い熱帯性気候の中で、世界遺産を守り、十分な管理を実施したことなどが評価された。

ユネスコのニュース(英語サイトです)
http://www.unesco.org/new/en/media-services/single-view/news/twenty_six_new_properties_added_to_world_heritage_list_at_doha_meeting/#.U70xh7En-LI

Trang An Landscape Complex
http://whc.unesco.org/en/list/1438/