ハノイ旧市街の屋台で求める揚げパン「QUẨY NÓNG(クァイ・ノン)」

ハノイは、美味しい食べ物がたくさんある土地として知られています。なかでも、庶民的な屋台料理や、ハノイにしかない食べ物を探すなら、旧市街に行ってみてください。

旧市街はハノイの中心地にあり、「36通り」と呼ばれる風情のある古い街並みが残っています。このあたりは道幅が狭く、家も小さいのですが、ベトナムで土地の値段が一番高いところです。たった4、5平方メートルの店でも、家賃はひと月1000万ドンになりますが、旧市街での飲食店の経営はとても儲かるそうです。もちろん、料理が美味しくないといけませんけどね。

店を借りて経営する人もいますが、このあたりでは道ばたで売っている人も少なくないです。道路であっても、自由に道で販売できるのではありません。売り子は、選んだ場所の前の家にお金を支払うのが習慣です。このようなやり方をすれば、店舗を借りるより家賃が安くあがります。

さて、今日は道ばたで販売されている屋台の食べ物のひとつ、「クァイ・ノン」(棒状の揚げパン)をご紹介いたします。

クァイ・ノンは簡単に作れますが、大事なのは材料です。粉が美味しさを決めます。

この店では、中年の男性が材料の準備を行い、若い人がそれを揚げていました。もう一人は出来上がったものを下においてある二つの箱に入れていきます。お客さんがいれば、そこからクァイ・ノンをとって袋に入れてくれます。

これは熱いうちに食べると本当に最高です。1個の値段は2000ドンです。このまま食べても美味しいのですが、ヌックマムにつければ、もっと美味しくなります。

この店では、出来上がったクァイ・ノンを買って食べてもいいし、揚げていないものを買って帰って家で揚げることもできます。

この屋台の経営時間は午後4時から9時まで。オーナーに聞いてみたところ、「けっこう儲かる」そうですよ!

旧市街といえば、美味しい料理はレストランよりも、屋台で食べるもの。旧市街を観光する際には、ぜひこれを召し上がってください。