ベトナムの首都・ハノイ60周年(1954-2014)

私は、平和な時代に首都・ハノイで生まれました。40年が過ぎ、この街の発展を感じています。

当たり前のことかも知れませんが、ハノイは昔とは違います。好きな道を自転車に乗って行き来した頃が懐かしいです。今のハノイはバイクや自動車が多く、高層ビルも沢山できました。しかし、こうした発展の中でも、ハノイの文化、歴史的な遺産、そして“街の雰囲気”は残っています。

  

10月のハノイ、秋を迎えた街はいつもより綺麗です。今年は首都60周年記念日のため、各地で準備が進められてきました。各家々には国旗が掲揚され、お祭りの旗も飾れています。今年はハノイがUNESCO(国連教育科学文化機関)の「平和の首都」に認定されてから15周年の年でもあります。

 

ハノイは年々、美しくなっているように思います。湖のほとりでは写真展が開かれていました。

   

  

道を飾るため一生懸命、花と盆栽の世話をしている方々がいました。

ハノイの道、路地などはどこも綺麗に飾られています。

  

活気があるハノイにも、平和的で穏やかな空間があり、お年を召した方々がゆっくりと散歩を楽しんでいます。子供たちも見学に訪れていました。

今月、ハノイに来た皆さんは、首都60周年記念日の雰囲気に驚くと思います。

わたしたちは、自分たちの歴史に誇りを持っています。ハノイに住む人だけがハノイを愛しているのではなく、全てのベトナム人がハノイを愛しています。また、世界の多くの人もハノイを愛していると思います。それは、とても自然な愛情です。

ハノイは「平和の首都」と呼ばれています。しかし、平和な時代の前には、痛ましい戦争がありました。今日があるのは、困難な時期を乗り越えてきたからだと思います。60年は発展するために十分な時間でもあったでしょう、しかし、その年月の中には、戦争もありました。

「ハノイ、確信と希望」という歌が響いています。私たちの心に、首都解放への思いが溢れてきます。
(VNL ハノイ)