最近、ベトナムでも都市の暮らしのスピードはとても速くなっています。仕事や社会での責任も重く、体も、精神も疲れます。そこで、部屋に植木を飾ったり、自然の景色の写真を撮影したり、喫茶店でコーヒーを飲みながらゆっくり本を読んだりすることを好みます。貧しい人や病人に対するチャリティーに積極的な人も多いです。(VNLハノイ)

ベトナム人は、繊細で、とても心が優しいのです。だから、そんなふうに自然や他人、自分にも優しく、ゆったりと接することを、ストレス発散や「癒(いや)し」にしているようです。

中でも、家やビル、オフィスなどで植木や植物を飾って楽しむことは手軽なので人気が高く、植木を販売するお店が増えています。ハノイ市にある「Cây Vui(カイ・ヴイ)」という店は、店名が〝楽しい木〟という意味です。このように綺麗でおしゃれな植木を売っています。

それぞれの植木には、意味や願いが込められています。
例えば、幸福や安全を祈る人はTùng Hạnh PhúcやTùng La Hánと呼ぶ「幸福のパイン(ヤシ)」などを飾ります。

仕事は大変でも、毎日こんな植物を見ていたら、気持ちも楽しくなると考える人も多いようで、オフィスの机にも、よく植物が飾られています。

日本にも生け花や盆栽がありますが、そんなイメージから日本風なものも最近、ベトナム人の「癒し」として好まれています。紅葉や桜も、ベトナム人にもよく知られるようになりました。ベトナムのコーヒーショップやレストランの内装を、紅葉や桜など、日本のイメージで飾る店が増えているように思います。

桜や紅葉が好きなのは、日本人とベトナム人は共通しています。ベトナム人と日本人は自然観だけでなく、共通する多くの習慣・文化・考え方を持っていると思います。植物を飾る習慣をはじめ、ベトナム人はとても日本の人や文化が好きで、親近感をもっています。日本からいろいろ勉強したら、ベトナムが発展して良い国になると期待する人が増えています。

最近では、日系企業も増えて、ベトナム人と日本人がとても親しくなっています。将来、日越両国がもっと親しくなり、多くの協力チャンスが増えるといいと思います。