ベトナム煎餅の名産地 バクザン省ディン・ケ

ベトナム煎餅は、日本のものより大きくて、味もちょっと違います。有名な煎餅の産地はベトナム全土にいくつかありますが、北部ではバックザン省のレロイ区(LeLoi)ディン・ケ地区(Dinh Ke)のものが有名です。(VNL)

作り方を説明しましょう。まず、米を水できれいに洗い、ちょっと酸っぱくなるくらいまで発酵させます。その米を粗くつぶしたあと、石臼で粉砕して水を加えて生地にします。

煎餅づくりに使うなべ(写真㊦)は直径が40センチほどもある大きなものです。ここにお湯をたっぷり入れ、鍋の口の部分に丈夫な布をぴんと張っておきます。この布の表面上に生地を均一に流し、薄く、丸くのばして、ふたをして蒸気で5分間蒸します。

さらに二度目の生地をかけたあとは、仕上げにスライスしたピーナッツとごまをかけてさらに5分ほど蒸します。それを、直径約5センチの竹筒ですくい上げ、竹で編んだ網の上に広げて日光に当て、乾燥させます。

乾燥したものは、火であぶった後、さましてからビニール袋に入れます。

煎餅は、同地区のケ(Ke)交差点というところにたくさんの店が出ます。この煎餅はとても大きくて、直径は50センチぐらいです。米とピーナッツとごまから作った煎餅のほか、砂糖を入れた焼き煎餅もあります。

また、小さい煎餅や、乾燥エビと米粉から作る煎餅もあります。これらの煎餅は油で揚げて食べます。

バクザン省に来られたら、ぜひ買って、食べてみてください。