留学生らでつくる在大阪ベトナム青年学生協会(VYSA-OSAKA)が10月、「日越弁論大会」を行う。ベトナム人留学生が日本語能力を競うだけでなく、ベトナム語部門も設けた日越両言語による弁論大会は関西で初めてといい、出場者を募集している。

弁論大会は、大阪大学在学中のベトナム人留学生を中心としたVYSAと大阪なにわロータリークラブが、日本とベトナムの相互理解と友好をねらいに企画した。大阪大学外国語学部が共催し、在大阪ベトナム総領事館、大阪大学国際教育交流センターなどが後援する。

日本語、ベトナム語とも、スピーチのテーマは「輪(わ)」。弁論原稿の締め切りは9月27日で、書類選考を経たのち、優秀者は10月11日(日)に大阪大学の大学会館(豊中キャンパス)で開かれる弁論大会の舞台でスピーチを披露する。

日本語部門は留学生の在留資格で日本に暮らすベトナム人の大学生や専門学校生などが対象。関西だけでなく全国から参加してもらおうと、舞台発表に選ばれた場合は出場者の会場までの交通費を主催者側が全額負担する。また、優秀と認められた者にはロータリークラブからの奨学金が出される。

ベトナム語部門は、ベトナム語を専門に勉強する学生による「ベトナム語専攻」部門と、一般のベトナム語学習者による「非専攻」の2部門にわかれる。専攻、非専攻部門とも、年齢やベトナム語学習期間や言語レベル、ベトナム在住経験は問わない。日本語、ベトナム語とも論文の文字数、単語数は問わないが、スピーチにしたときに5分以内になるものでなければならない。

詳細はVYSAホームページの応募要項(http://vysa-osaka.org/en/speech-contest-2015)を参照のうえ、インターネットで申し込む。VYSAでは大会後、出場者らによる親睦会も企画しており「弁論大会が日本語を学ぶベトナム人学生と、ベトナム語を学ぶ日本人で交流するきっかけになれば」と期待している。