グリコ SnBと提携 ベトナムで粉ミルク販売を開始

江崎グリコは、子ども用品流通販売を行うベトナムのSnBディストリビューション社と提携し、ベトナムで乳幼児用粉ミルクの販売を始めた。9月18日、両社の関係者が出席し、ハノイ市内で発表式典を行った。

グリコ側関係者から正式販売代理店の証明書を受け取るSnBのリン社長(中央)
販売するのは、グリコの新生児~3歳児向けの粉ミルク「アイクレオ」。母乳が足りない場合や、赤ちゃんの栄養補給などとして使用される。SnBディストリビューションがベトナムにおけるグリコの正規代理店となって日本で製造した製品を輸入し、2015年9月18日から消費者向けに正式に国内販売を始めた。

SnBは、「Connecting to the success(成功につなげる)」を企業理念に、高品質で安心安全な日用品などを選定。世界各地のメーカーと提携して商品をベトナム国内で販売している。子ども用品を中心に世界の30ブランドの商品を扱っており、日本製の商品では花王の紙おむつ「メリーズ」やアップリカ・チルドレンズプロダクツのベビーカー、サラヤの洗剤「アラウベビー」などの販売を展開。このほかにも、ポーランドの「カンポルべビー(Canpol Babies)」やスイスの「Lovi」、アメリカの幼児用おもちゃ「Radio Flyer」、韓国の「Yejimin」などの人気商品を扱っている。

ベビー用品の安全性や品質に気を使う親たちが増え、ベトナムでは日本など海外の子ども用品に対するニーズが高まっている。しかし、個人輸入や旅行者が現地で調達したものをベトナムで販売するなど、非正規の商品流通が増えたため、グリコが正規代理店と提携しての販売を始めた。

同社のグェン・バック・トィ・リン(Nguyen Bach Thuy Linh)社長は、「顧客に対して最高のサービスの提供を目指したい」としており、将来的には家庭や母親、赤ちゃん向けの商品の世界的販売企業を目指すという。