4月4日「フォーの日」に認定 即席めん大手、エースコックが申請

ベトナムの国民食、フォーを日本で製品化した即席めん大手、エースコックが記念日申請していた4月4日の「フォーの日」が、日本記念日協会に正式に認められた。2日、大阪府吹田市内の大型商業施設で、エースコックの村岡寛社長や チャン・ドゥック・ビン在大阪ベトナム総領事、フォー製品のCMに登場する女優の三吉彩花さんが出席して記念日登録証の授与式が行われた。

エースコック(本社・大阪府吹田市、村岡寛社長)は、21年前にベトナムに進出し、7拠点11工場で即席めんを製造・販売している。現在はベトナムの即席めん市場でシェア1位まで成長し、年間約27億食を出荷する。ベトナムの伝統食である米粉の汁麺、フォーは、ベトナム国内向けに10年前から製造しており、そのノウハウと品質管理技術などを生かして、昨年秋、日本市場向けのフォー製品「Pho・ccori(フォッコリ)気分」を発売した。

「フォーの日」の記念日認定は、ベトナムにゆかりの深い同社が、「フォーの食文化をより多くの人に伝える機会を設けよう」(村岡社長)として企画。フォーと数字の〝4〟をかけて、4月4日を記念日として申請していた。

大阪府吹田市の大型商業施設、ららぽーとEXPOCITYで行われた記念式典では、ビン総領事が「ベトナムのフォーが、記念日認定によって日本でPRされることは、ベトナムの経済や社会の発展への貢献になり、さらに、日越両国の人々の関係もより親密になるでしょう」と期待を示した。


あいさつするチャン・ドゥック・ビン在大阪ベトナム総領事

その後、日本記念日協会の加藤清志理事が、村岡社長に記念日登録証を授与した。

 

続いて行われたトークセッションには、同商品のCMに出演した三吉さんが、現地であつらえたという純白のアオザイで登場し、「シンチャオ(こんにちは)!」とベトナム語であいさつ。CM撮影で訪れたハノイでは、人々が道端で屋台のフォーを食べる姿が印象的だったといい、「日常生活にフォーが本当になじんでいるのが感じられた。人々がとてもフレンドリーだった」とベトナムの印象を語った。また、フォーについては「高校時代、通学路にお店があって毎日食べていた。もやしとパクチー、レモングラスを入れ、山椒をかけるのがおすすめです」とオリジナルのアレンジレシピを披露してPRした。


「人々が温かくてフレンドリー」とベトナムの印象を語る三吉さん㊧

エースコックの村岡社長は今回の記念日認定について、「日本でベトナムの文化を知ってもらうきっかけになれば」と期待。また、自然の素材を生かすベトナム料理が日本食にも通じるとして、「フォー以外にも、ベトナムの味をいろいろと伝えていきたい」と抱負を述べた。


エースコックの製品を手に記念日認定を喜ぶ三吉さん、村岡社長、エースコック社のキャラクター、こぶた(左から)