ベトナム日本国際学校が開校 幼稚園-高校の日本式教育一貫校

ベトナムでも珍しい日本式の教育を行う「ベトナム日本国際学校(Japan International School=JIS)が、ハノイ市内で開校した。第1段階として、9月から始まる2016-2017年度に幼稚園と小学校の授業を開始。今後、中学校と高校も併設する予定という。

同校があるのは、首都ハノイでも発展が著しいハドン区のバンフック地区、トーフー通り36番地。ハノイ中心部からハドン区につながる大通りに建ち、白い校舎が美しい。

 

5月7日に行われた開校式典には、ベトナム教育訓練省の関係者のほか、ハノイ日本大使館、日本の中央大学、ハドン区人民委員会などの代表者らが参加した。式典では、日本人教師とベトナム人教師がいっしょにベトナムの伝統的な歌、「クアン・ホ・バック・ニン(Quan ho Bac Ninh)」を歌って開校を祝った。


日本国際学校の開校式

日本国際学校の幼稚園は、ベトナム語、日本語と英語で教育を行う。費用は1カ月1480万ドン(約7万4000円)。モンテッソーリ教育法と七田式教育の手法を導入する。

小学校以降の授業は、ベトナム語・日本語・英語の多言語で教育を行うコース(月額2200万ドン=約11万円)と、日本語と英語の二言語で教育するコース(同1520万ドン=約7万6000円)の2コースを設ける。

JISは日本の中央大学と連携しており、同校学長には、山田正・中央大学教授が就任した。中央大学からは同校へ教師が派遣されるほか、毎月、同大学の担当者が訪問し、教育内容などをチェックする。

また、訓練を受けたアメリカ、オーストラリア、イギリスなど英語圏からの教師、ベトナム人の教師らが教育にあたる。

同学校のベトナム語・日本語・英語の3カ国語で学ぶコースに入学した高校生は、日本やアメリカの高校に転入できるカリキュラムとなる予定。また、同コースの高校卒業者は、日本やアメリカの大学受験資格が取得できるという。