「とっとりで待っとります!」と観光アピール 平井・鳥取県知事らが大阪で

10月21日に発生した鳥取県中部地震の後、観光客の激減などの影響をうけて、鳥取県の平井伸治知事や観光関係者らが28日、大阪を訪れ、観光復興キャンペーンを展開した。平井知事らは「鳥取は元気。とっとりで待っとります!」などと発信した。

関西から鳥取県への玄関口となる大阪駅、大阪ステーションシティ広場では、県の観光や農産物をPRするイベントが、急きょ開催された。参加した平井知事は、旅館の女将らでつくる「鳥取県旅館組合おかみの会」の中島三秋会長や、とっとりふるさと大使の落語家、桂まん我さんらとともに、特産品の梨や11月6日に解禁となるかに、温泉などの多彩な魅力を伝えた。

平井知事は、震災後の週末、宿泊施設などが徹夜で片づけなどを行ったものの、「週明けに待ち受けていたのは、1万件を越えるキャンセルの電話だった」と、県の観光業界の苦境も伝え、「現地の被害は限定的で、交通も大丈夫。鳥取は元気にやっています。遠慮せず来てください」と訴えた。

和服姿の中島会長も「みなさんの笑顔が私たちの励ましです。特別大きいものをお出ししますから、今年のかには鳥取で食べなきゃ!」とユーモアを交えて呼びかけた。

イベントでは、震災で落下した梨の「王秋(おうしゅう)」約30キロがふるまわれたほか、松葉がにや梨が当たる抽選会などが行われた。また、県のマスコットキャラクター「トリピー」なども登場し、通行人らが写真を撮るなどしてにぎわった。

一方、梅田の阪急百貨店(大阪市北区)では、大地震でも落下しなかった鳥取県倉吉市産の梨「新興梨」の試食販売が行われた。この日の朝に届いたばかりの新鮮な梨は、2個580円で販売。青果売り場に設けられた一角で、鳥取県関西本部のスタッフら4人がはっぴ姿で「大地震にも耐え抜いた、縁起のいい梨です」と声をかけると、「鳥取県の支援になるなら」と梨を手に取る買い物客らが相次いだ。新興梨は果汁が多く、さっぱりとした味わいが特徴。30日までに約800個を販売するという。

◇鳥取県への交通の大動脈、JR西日本も訪問
イベントに先立ち、平井知事らはJR西日本を訪問し、同社の来島達夫社長と面談した。平井知事は、関西などからの観光客の足となるJR西日本山陰本線が、早い段階で運行を再開したことに感謝を示し、地元特産のカニや梨をプレゼント。「(JRには)鉄道の旅の豊かさのアピールとともに、鳥取への旅の利用促進もお願いしたい」と要望すると、来島社長は「観光客に鳥取へ足を運んでいただくための発信で、鳥取県のお役に立ちたい」と応じた。


観光促進の協力を求めて来島・JR西日本社長=写真㊨=と面談した平井鳥取県知事=中央=と鳥取県旅館組合おかみの会の中島会長(大阪市北区、JR西日本本社)