お客様の笑顔と出会うことが、私たちの本当の力になります 平井・鳥取県知事インタビュー

鳥取県中部地震の発生から一週間後の10月28日、観光復興キャンペーンのため、大阪を訪れた鳥取県の平井伸治知事と「鳥取県旅館組合おかみの会」の中島三秋会長へのインタビューを掲載します。

NEWS LINERがお送りしているラジオ大阪の番組(11月6日放送)でのインタビューです。

――知事は鳥取県中部地震の発生直後から、被害に遭った地域をはじめ、県内各地を訪問されています。地震の発生(10月21日)から1週間になりますが、現在の状況はいかかでしょうか。

平井知事 徐々に落ち着きを取り戻せているかな、と思います。鳥取県は小さな県でありますだけに、県や市町村、そして企業や各種の団体、旅館さん、みなさんで力をあわせて「良くしよう」「前に進もう」として頑張ってきました。発災してすぐの月曜日(10月24日)には学校を全部開きました。給食センターが被災し、パンと牛乳だけの給食でしたが、翌日にはおにぎりが付きました。その次の日にはカレーや、デザートが付きました。日一日と進歩しています。

とはいえ、不便はあります。私たちが取り戻したいのは元の生活です。そのために私たちの観光の面をアピールしようと、本日(10月28日)、大阪に伺ったところです。

私たちがいくら頑張ってお店を開けても、旅館を開けても、道をきれいにしても、JRが回復してもお客様に来て頂けないと、何も始まらないということになります。遠慮なさらずに、むしろお客様の笑顔と出会うことが、私たちの本当の力になりますし、被災地への最大の応援であります。

被災地で一生懸命に作ったもの、例えば梨ですとか柿ですとか、また、カニなどといった鳥取のものをシーズンに食べて頂く、感じて頂く、皆様の笑顔があれば、私たちも頑張った甲斐があります。本当の意味で元気になる、とはそういうことだと思っております。

――中島会長にお聞きします。「おもてなしの心」をもって、早期に旅館の営業を再開されましたが、ご苦労はなかったですか。

中島さん 「開けないとお客様がお越しになれない」その思いで一生懸命に頑張りました。お客様がお越しになって、沢山のカニを食べて頂く、それが、鳥取県の力になります。今年、カニを食べられるなら、鳥取県にお越しください。よろしくお願いします。

――家屋が一部損壊された方たちをはじめとして、被災された皆さんに手厚い支援策を打ち出されていますね。

できるだけ早く、被災された皆さんが安心を取り戻す必要があると思いました。そのために、方針をはっきりすることが大切だろう、と思います。家を直すなら直す、そんなことに決意を向けて頂き、動いて頂かなければなりません。金曜日(10月21日)に地震がありましたが、火曜日(10月25日)には予算を決めました。その前日の月曜日(10月24日)に市町村と話し合いました。

被害の状況にはいろいろな区分がありますが、一部損壊であっても30万円の助成をする、そういう制度を作りました。また、軽微なところでも、支援をしようと決めさせて頂きました。全国でもまだやっていないことかもしれませんが、支え合って、私たちはコミュニティーを守りたいと思います。そのために、それぞれの地域の被災された方が、自分たちなりに元気を出して、家を直して住み続けよう、そうして暮らしを取り戻そう。その導火線になればと願いまして、私たちなりの制度を用意させて頂きました。

――地震の前になりますが、「ワールドウォークフェスタin とっとり」に参加し、今回、被害を受けた地域を歩いた思い出があります。地元の方々の温かい歓迎が印象に残っています。鳥取砂丘、大山をはじめ、鳥取県はこれから観光に良いシーズンを迎えます。鳥取のことを心配されている方、鳥取を訪問しようと思っている方々にメッセージをお願いします。

平井知事 鳥取ではウェルカニキャンペーンが行われています。皆さんにカニが当たる確率を増やしました。安心して、鳥取県にお越しください。紅葉の時期を迎える大山もきれいになりました。「鳥取に行こうよう(紅葉)です。鳥取で待っとります」。

――温泉も鳥取の大きな魅力です。旅館や施設は大丈夫ですか。

中島さん 大丈夫です。皆さんが懸命に直して温泉に入って頂けるようになっています。ぜひ、鳥取県にお越しください。

平井知事 われわれも頑張ります。ぜひ、(皆さんの)お力をお願い申し上げます。