ベトナム・日本の学術交流ミーティング「VJSE2013」自然科学や工学などをテーマに約150人が参加

 

日本とベトナムの大学生の学術的な交流を深めようと「VJSE2013  第6回ベトナム・日本学生科学交流ミーティング」が23日、大阪大学中之島センター(大阪市北区中之島4)で開かれ、自然科学や工学、経済学、人文科学などの分野で講演や発表が行われた。

在大阪ベトナム青年学生協会が主催、在大阪ベトナム総領事館、大阪大学などが共催。ミーティングには、在大阪ベトナム総領事館のレー クオク ティーン総領事、大阪大学の岡村康行副学長、神戸大学の藤田誠一副学長をはじめ、学識経験者や学生約150人が参加した。

大阪大学の岡村副学長は「このミーティングが、日本とベトナムの若い科学者と学生の出会いの場となり、未来の発展への基礎を築くことを期待しています」とあいさつ。レー クオク ティーン総領事は「交流によって両国のより深い協力関係が生まれることを願っています」と述べた。

基調講演では、大阪府立大学の前田泰昭・地域連携研究機構特認教授(反応工学)が、ベトナムで進めている食用のナマズの不要部位から精製したバイオディーゼル燃料の活用について、スライドを使って紹介。

また、大阪大学の冨田健次教授(ベトナム言語学)は、両国のコミュニケーションや文化的理解の向上のため、ベトナムで使われなくなってしまった漢字教育の復活を提案する取り組みを提案した。

ベトナム側からは、兵庫県立大学のグェン フン クォツ准教授(経済学)が、「交差点に差し掛かったベトナム経済」と題して、ドイモイ政策導入後の経済成長やその後の推移について、数字やグラフを示して説明した。