ベトナムのチュオン・タン・サン国家主席が日本の国会で演説 3

変化する世界に適応するためにイノベーション(革新)とクリエーション(創造)

(2014年3月18日に日本の国会でベトナム社会主義共和国チュオン・タン・サン国家主席の演説) その3

ご臨席の皆様、我々の世界は、複雑・多次元・激化の問題、すなわち領土問題、領海紛争、核兵器、テロ、国境を越える犯罪などの従来の安全保障問題から気候変動、自然災害、水安全保障などの非伝統的安全保障まで問題に直面しています。相互依存が高まっている世界において、以上の困難を乗り越えるため、戦略的環境、他国との協力方法及びその関係の発展についての思考を革新し、その認識と評価を見直す必要があるでしょう。ベトナムは、一国が自国の運命を地域及び世界全体の運命に離れない時、一緒になった時、その国が自国の安全保障、発展及び国家地位の目標を達成できることを確信しています。

その精神に伴い、海上紛争についてベトナムは、終始一貫して平和的な手段で1982年の海洋法に関する国際連合条約を含む国際法を厳守し、互いに関係国の独立、主権、合法的な利益を尊重する解決方法を堅持しています。関連国は、互いに自制、状況を複雑化せず、武力不行使及び武力行使不宣言を行うべきでしょう。

双方関係以外に、わたしたち二カ国は国連、APEC、IPU、EAS、ARF、ADMM+など多方かつ重要なフォーラムでも積極的に協力しています。ベトナムは、日本の国連安全保障理事会常任理事国入り、国際舞台での適切な役割と地位があり、地域及び世界の平和、安定、協力と発展への貢献を支持しています。この地域全体の協力、平和・安定の維持のため、ASEAN海洋フォーラム(AMF)の提唱など日本の重要なアイデアを高く評価しています。

2015年にASEAN共同体構築の成功、地域秩序再構築への役割を発揮するため、日本ASEANの戦略的な関係の強化は、ASEANへの援助の意味で重要な役割があると考えられています。ベトナムは尽力して地域の平和・安定と繁栄を目指して日本ASEANの戦略的な関係の発展に貢献したい。

ご臨席の皆様、

絶えず変動している世界においてベトナムと日本は、新たな戦略的な環境に適用するため、対内政策、対外政策をよく刷新しています。両国の政治的信頼、文化の類似性、結合、過去40年間の交流・協力の成果は、日越関係を新たな段階へ発展させ、深化かつ広範な戦略的な関係の明るい未来へ向かう強固な基盤及び強い原動力であることを確信しています。

ベトナム人民は、わたしたち二カ国が益々強固により深く、そして広い範囲にわたって発展することを強く信じています。この関係発展は、両国の利益だけでなく、アジア太平洋地域の平和、安定、協力及び繁栄のため、重要な役割があります。

今日の午後、安倍晋三総理大臣との会談では、今後、二国関係を新たな段階へ引き上げ、自国の発展目標を達成させ、緊密な関係を深化かつ強固にさせる大きな方針及び方策合意することを確信しています。

最後にベトナムに対していつも深い関心を持って温かい支援をして頂いている日本の国会に心からお礼を申し上げます。また、日越関係を新段階へ発展させるため、国会議員の皆様からのご理解とご協力を引き続きお願い申し上げます。

日本国及び日本国民の皆様のご繁栄とご多幸を心からお祈り申し上げます。また、日越二国の国民の利益、この地域及び全世界の平和、安定、協力及び発展のため、ベトナムとの日本の友好協力関係及び二国の国会の関係が益々強固にかつ発展していくことを心からお祈りいたします。

ご清聴、ありがとうございました。