ズン首相訪日 メコン会議や日越首脳会談に出席、企業とも懇談

日本を訪れたベトナムのグエン・タン・ズン首相は、日本滞在中、安倍晋三首相との首脳会談を行った。また、メコン諸国首脳会議に出席したほか、日本企業のトップとの懇談など、精力的に活動した。

2日、羽田国際空港に到着したズン首相は、日本の城内実外務副大臣のほか、深田博史駐ベトナム日本大使、ベトナムのドアン・スアン・フン駐日大使らに出迎えられた。また、多くの在日ベトナム人らも空港で首相を歓迎した。

ズン首相は、メコン川流域の社会経済の発展を話し合う「第7回 日・メコン諸国首脳会議」に出席した。同会議は「大メコン圏(GMS)」と呼ばれるベトナム、タイ、ミャンマー、カンボジア、ラオスの5カ国と日本で、メコン川流域の発展について協議するのがねらい。ベトナムは、大メコン圏での自国の責務と役割を再確認し、参加各国と親交を深めた。

日本との間では、戦略的パートナーシップ協定をより有効なものとするための日越首脳会談も行った。「日-メコン協力のための東京戦略2015(東京戦略2015)」の具体化に向けて、具体的手法や今後の方向性などを検討した。

さらに、ズン首相は日本貿易振興機構(ジェトロ)や経団連、日本の主要な企業のトップらとの懇談に臨んだ。