パリで開かれた国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の第38回総会で、ベトナムが2015-2019年のユネスコ執行委員会委員に選出された。今回が4回目となる。

執行委員会は、ユネスコの実働や戦略を立てるうえで重要な役割を担う組織。ベトナムは、1978-1983、2001-2005と 2009-2013にもその委員に選ばれている。

ベトナムニュースエージェンシーによると、投票権をもつ186カ国のうち156カ国がベトナムを支持し、選出国の中で最多票を集めたという。ユネスコの文化・外交局のファン・サン・チャウ氏は、これを党と国家の独立、自主、多様な外交、全面的な統合の戦略、及び世界にユネスコの活動におけるベトナムの貢献が評価された成果だと評価し、「今回の選出はベトナムのさらなる発展に役立つ」と感想を述べた。

今回の第38回総会はフランスのパリで11月3日に開幕。195カ国が参加して、2015~2017年のユネスコの進むべき方向性などについて話し合われた。また、アメリカのニューヨークで昨年9月に開かれた国連総会で採択された「2030年ビジョン」(持続可能な開発目標SDGs)の世界的な展開などについても議論された。