IUU(違法、無報告、無規制)漁業に対する欧州委員会(EC)の警告から半年 ベトナム水産業の改革

「違法・無報告・無規制(IUU)漁業」に対する対応が十分ではないとして、欧州連合(EU)の欧州委員会が、ベトナムに対して警告(イエローカード)を通知(2017年10月23日)してから6カ月、ベトナム政府はこれまで、関係省庁や水産物加工輸出協会(VASEP)などと連携をとりながら改革に取り組んできた。

水産総局の科学技術・国際協力局、グエン・ティ・フォン・ズン局長によると、同総局は、ベトナム水産物加工輸出協会(VASEP)及びベトナム漁業協会、関連する団体・組織と協力して、IUU漁業に関する欧州委員会の勧告への対策を実施している。

水産総局は、違法漁業の漁船の名前リストを同局のホームページで公開している。これは、IUU漁業を行う漁船が関係する地方に対して、管理責任の意識を向上させることが狙いだ。ズン局長によれば、各地方は懸命にこの施策を宣伝し、実施している。首相が交付した732号電文や指示以降、外国の海域で違法に漁業するベトナムの漁船は顕著に減少したという。

また、VASEPは、水産物を取り扱う企業らと一緒に行動し、「合法に漁獲された、明確な由来がある水産物のみを調達・輸入する。漁獲が禁止される水産物は取り扱わない」という約束を厳守し、透明性のある水産物の調達に関する基準も作成した。