北朝鮮問題、越が仲介を=強い絆、日本も活用可能-窪田ベトナム研究所会長

 ベトナム経済研究所の窪田光純会長は15日、東京都で開いた5月例会で「北朝鮮とベトナム」をテーマに講演した。北朝鮮を建国した金日成主席から直接、経済運営のアドバイスを求められたという窪田会長は、北朝鮮とベトナムは永遠の友好国だと指摘、日本が朝鮮半島問題を解決するためには、ベトナムにうまく仲介してもらう必要があるとの認識を示した。

 窪田会長は、1991年のソ連崩壊で明暗を分けたのがベトナムと北朝鮮だと分析。ベトナムは翌年の日本の政府開発援助(ODA)再開、その後の対米外交正常化など各国との交流を進めたのに対し、北朝鮮は米国に振り回されたと説明した。その一方で「体制が同じロシア、北朝鮮、ベトナムの絆は非常に強く、絶対に切れない。北朝鮮の正しい情報が取れるのはベトナムで、そこに日本がどう入っていくかが課題だ」と強調した。
 さらに、北朝鮮と中国の絆も「絶対に切れない」と言明。北朝鮮の経済力を一国単位で見るのは間違いで、背後には中国の延辺朝鮮族自治州を含む吉林省、国境を接する遼寧省、朝鮮族が多く住むロシア極東地域などがあり、広域経済圏を意識する必要があると述べた。