ベトナムのブー・ドゥック・ダム副首相は6月14日、中国雲南省の省都、昆明市で開かれた第5回中国－南アジア博覧会（CSAエキスポ）と第25回中国昆明輸出入商品交易会の開幕式に出席した。

ダム副首相は、東南アジアと南アジア、中国の企業間における経済、貿易、投資面での協力を促進する意味で、この2つの博覧会の役割を高く評価。さらに、地域・世界の繁栄に向けて、友好的でwin-winなパートナーシップを構築するため、ベトナム国内で長期的にビジネスを行う地域の国々や世界の企業に対し、引き続き有利な条件を提示していくとの見解を示した。

写真㊤＝ブー・ドゥック・ダム副首相は開幕式に出席し、博覧会の役割を高く評価した（VNA）

19万平方メートルの展示会場には、53の国と地域から3800社以上が出展し、約8500ブースを構えた。ベトナムからは約100社が出展し、200のブースで、シーフードやカシューナッツ、コーヒー、果物、キャッサバ、ベンチェ省のココナッツ製品、靴、香水、木材、工芸品などを展示した。

ダム副首相はまた、中国の胡春華副総理、雲南省人民政府の阮成発省長と会談。胡副総理に対して、ベトナム政府関係者が近年のベトナムの社会経済的な発展の概況を説明した。ダム副首相は、ベトナムと中国の友好的な協力関係の発展を評価し、ベトナムは常に中国との長期安定的な関係の強化を重視していると改めて主張した。

また、阮省長に対してダム副首相は、「ベトナムの国家、党、国民は、雲南省との結びつきを強化するために、ベトナム地域に有利な事業環境を作る準備を整えている」と述べた。同時に雲南省に対して、両国首脳間の合意を効果的に実行するために、そして経済、貿易、観光、教育分野における協力を拡大し、両国の国境地域の経済発展に貢献していくために、ベトナム側と緊密に連携していくよう求めた。

一方、胡副総理と阮省長は、「中国もまた、友好的な隣国関係と包括的な協力関係の発展を重視している」と繰り返し述べた。さらに、「中越両国が協力することへのポテンシャルは依然大きく、中国には、ベトナムとのパートナーシップの有効性を高めるとともに、新たな問題を解決し、包括的・戦略的パートナーシップを安定的かつ健全に進めるよう隣国とともに歩んでいく意思がある」と強調した。