グエン・スアン・フック首相と婦人は、東京で10月8~10日開かれる「第10回 日・メコン地域諸国首脳会議(日・メコン首脳会議)」に出席するため、7日夜(現地時間)、ハノイを出発した。

会議出席のため、フック首相のほか、カンボジア王国のフン・セン首相、ミャンマーからアウン・サン・スー・チー国家最高顧問ら、メコン地域5か国の代表らが来日する予定。安倍晋三首相と二国間会議を行なうほか、日商連や経団連主催の昼食会開催なども予定されている。

訪日には、ベトナムから、マイ・ティエン・ズン政府官房長官やグエン・チー・ズン計画投資相、チャン・トゥアン・アイン商工相、チャン・ホン・ハー資源環境相、ディン・ティエン・ズン財務相、ベトナム国家銀行のレ・ミン・フン頭取らが随行する。

今回の日・メコン首脳会議は、メコン川流域諸国と日本の間の協力関係が構築され、会議が創設されて10年、さらに、域内の連携強化などをうたった「新東京戦略2015」が採択されてから3年の節目の年となる。ベトナムの会議への参加は、ベトナムのメコン川流域連携への深いかかわりを示している。

各国首脳らが顔を合わせることで、各国の10年間の経験と歩みを振り返るよい機会となる。また、今後の方向性をはっきりさせ、協力体制の改善や効率化などの手法も提案する。

今年は、日越にとって二国間の外交関係樹立45周年の記念の年で、特別な意味を持つ。フック首相は、今回の来日を機会に、さまざまな分野に広がり、多くの実りをもたらしている両国間の広範な戦略的パートナーシップをさらに緊密化し、相互の政治的信頼を深めたい考えだ。