ベトナムサッカー連盟(VFF)はこのほど、日本サッカー協会 (JFA)と、パートナーシップ協定の覚書を再締結した。グエン・スアン・フック首相が日本メコン地域諸国首脳会議(日・メコン首脳会議)で訪日した際、日本の安部晋三首相とともに署名式に立ち会った。

ベトナム側からは、フック首相のほか、VFFからチャン・クオック・トゥアン副会長とレ・ホアイ・アイン事務局長が調印式典に参加した。日本側は、安部首相と日本サッカー協会の田嶋幸三会長らが出席した。協定は3年間有効(最長5年間まで延長)となる。

署名式典は、日本メコン地域諸国首脳会議(日・メコン首脳会議)の期間中に行なわれた。

覚書の再締結により、VFFとJFAは、地域や国際的なサッカー発展のための協力を進めるほか、サッカー発展のための人材交流などを行なう。具体的には、各カテゴリーで両国チームの交流を活性化させるほか、JFAは、ベトナム代表チームにトレーニングの機会を提供し、さまざまな支援を展開するという。

競技分野だけではなく、サッカーを取り巻くマネジメントや設備管理、アドミニストレーション分野や、サッカー関連法務などについても経験を共有することで両者が合意。両団体の指導者や審判、管理部門などがともにセミナーなどに参加し、知識の伝達や共有につとめることなどが盛り込まれた。

サッカーは、ベトナムでは国民的スポーツのひとつで、今年1月のサッカーU-23アジア選手権大会で、ベトナム代表チームが準優勝の快挙を果たすなど近年、目覚しく躍進している。日本人の三浦俊也氏(現ホーチミン・シティFC監督)が元ベトナム代表監督を務めたことなどもあり、日本のサッカー界とのかかわりが深い。